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進撃の巨人15巻のクーデターをわかりやすく解説してみた(考察・ネタバレあり)

進撃の巨人(15) (週刊少年マガジンコミックス)

前回のあらすじ

14巻では、エルヴィンの目論むクーデターの詳細や、ヒストリアの生い立ちの真実が明かされたりと、これから大きく動いていく話の展開の始まりになっています。また、リヴァイたちと対人部隊の戦いもあり、巨人ではなく人と殺しあうシーンもあり複雑な心情でした。14巻の最後は、また謎が増える形で、この先がとても気になる終わり方でした。

 

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15巻のあらすじ

15巻では物語が大きく動きます。調査兵団は無実を証明することに成功し、エルヴィンたちもクーデターを実行して、王政をひっくり返しました。さらわれたエレンとヒストリを探すリヴァイたちは手がかりをつかみ、そこに向かいます。

最後はエレンの衝撃の真実が明らかになりました。

ここでは特にクーデターのところが複雑になってくるので、何度か読み返しましたが、物語が大きく動く15巻でした。 

この壁の理(ことわ)り

15巻は、憲兵団と記者との会話から始まりました。街中で調査兵団と憲兵団が交戦した騒ぎで死体の周りに街の人が集まっている状態です。ここで新人の記者が空気を読まずに言っていた言葉が結構重要でした。

  • 中央憲兵がやったということ
  • 中央憲兵は通常の憲兵団とは組織系統が違うという話

このようなことを新人の記者が喋っていましたが、ベテランの記者が止めました。中央憲兵のことは一切記事にしてはいけないみたいです。ということは、以前からもこういうことは行われてきたということでしょう。王政が何か不都合なことがあったらもみ消して、一切報道させない。それがこの壁の理り(ことわり)ということでした。

最近では、ダウンタウンの松本人志さんが「大きい事務所のスキャンダルは扱えないことがある」と発言して話題となりました。明治時代でも自由民権運動が盛り上がっていた頃、新聞を取り締まるための新聞紙条例がありましたが、いつ、どの国でも同じようなことは起こりますね。不都合なことは権力で抑えつけるというのは、人間の本質なのかもしれません。そんな中での松本人志さんの発言はさすがだと思います。 

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中央憲兵の根城へ

憲兵団に潜り込んでエレンたちが連れ去られた場所を探すために、マルロとヒッチを捕らえたリヴァイたちでしたが、この二人の協力によって中央憲兵のアジトへたどり着くことができました。でも、ここにもエレンたちはいませんでした。中央憲兵の一人を拉致して聞い出そうとしますが、何も知りませんでした。ここでは、ケニーの苗字がアッカーマンであることが明かされることくらいです。アッカーマンとはミカサと同じ名字です。アッカーマンという苗字にはヒストリアと同じように何か秘密があるかもしれません。と、その時、憲兵団のフードを被った三人が銃を持って近づいてきます。ここから時間が1日前に戻ります。

調査兵団は無実を証明 & クーデター成功

この近づいてきた3人はハンジとマルロとヒッチでした。ハンジたちは調査兵団の無実を晴らして、クーデターも成功に終わったことを知らせに来ました。ということは、リヴァイたちが中央憲兵の根城に向かっている時にはもう調査兵団は無実を証明し、クーデターも終わっていたということです。

時間の流れを整理すると、まずはマルロとヒッチを捕らえた時、ジャンが二人の忠誠心を確かめました。そのおかげでマルロとヒッチから中央憲兵の根城の場所を聞き出し、リヴァイたちは根城へ向かいます。リヴァイたちが根城へ着いたのは夜なので、その日の昼間には調査兵団の無実の証明と、クーデターの成功が起こっていました。これらの出来事が終わった後、ハンジとマルロ、ヒッチがリヴァイたちのいる中央憲兵の根城へ行って合流しました。ここで調査兵団が自由の身になったことと、クーデターが起こったことを伝えましたと言う流れです。

 

マルロとヒッチを捕らえる

二人は調査兵団に協力し、中央憲兵の根城を教える

根城へ向かうリヴァイたち(マルロとヒッチは解放される)

その日の昼間に、調査兵団の無実の証明とクーデターが起こる


その日の夜にリヴァイたちは中央憲兵の根城へ到着する
ハンジたちがやってきて合流した

クーデターについて

一回読んだだけではこのクーデターの流れが良くわからなかったので、ここは何度か読み返しました。クーデターが実際に起こるのは15巻ですが、この話は13巻から始まっています。13巻でエルヴィンが王都に行った時、王政の役人と話をしました。エルヴィンの父親は真実に気づきそうだったので王政によって殺されましたが、その時にエルヴィンの父親が立てていた仮説が「人類は記憶を改ざんされている」というものです。でも、父が殺されたことに正当な理由はなかったことを王都に行ったエルヴィンは知りました。王政が真実を隠すことは人類のためになる、とかならまだよかったのですが、王政の役人たちは自分の地位と財産が大事なだけでした。

ここで、

  • エルヴィンの父親の死は正当な理由はなかった
  • 王政は、ただ地位と権力が大事なだけで人類を守る気は無い
  • 邪魔するものは殺してでも排除する

という王政のあり方が語られます。その後はエルヴィンの指示のもと、リヴァイたちが動きます。エレンたちをさらおうとしていたのは中央憲兵に命令されたリーブス商会でしたが、ここでも王政の卑劣なやり方が語られました。

リーブス商会の会長によると、エレンたちの拉致に失敗したために、何かしらの罪を着せられて財産を没収され、会長や部下は口封じに殺されるようです。そして、トロスト区の人と仕事を結びつけているリーブス商会がなくなれば、街は壊滅的になり、住民も生きていけなくなります。そうなってしまうことよりも、王政は自分たちの地位と財産が大事だというのです。こんな王政には任せておけないとして、エルヴィンはクーデターを計画していました。

クーデターはやりたいが...

でも、ここで一つの問題がでてきます。王政には壁を築いて人類の記憶を改ざんしたという力がある。エルヴィンたちはその力を持つことができるかわからないし、そもそもこの力について知らないことが多すぎます。もしクーデターが成功しても、この力を失ってしまったらどうなってしまうのか、そのことが懸念でした。

そこで、ピクシス司令は

  • 壁が突破されたときに、王政がどう対応するかで決める

と考え、実行に移します。

ウォール・ローゼが突破されたという嘘の知らせをして、その時の王政の対応で判断するということです。ピクシス司令は住民の避難が最優先だと指示を出しました。しかし王政は、ウォール・シーナの壁を全て塞いで、避難民を誰も入れるなというのです。ウォール・ローゼの住民を全て見殺しにしろという命令です。王政の対応の仕方で判断しようとしていましたが、人類の半分を見殺しにしてでも自分たちが大事だという身勝手で下劣な王政の姿勢が丸出しになりました。そんな王政に逆らう者も現れ、そこにザックレー総統も加わってクーデターが実行されました。

レイス卿に関する調査報告書

その後、場面はハンジが合流したリヴァイたちのところへ移ります。ハンジが14巻の時にエルヴィンから渡された「レイス卿領地の調査報告書」を元に話が進みます。この話では5年前の事件が重要な鍵を握りそうです。

ここでのロッドレイスの行動はよくわかりません。ロッドレイス以外の一族が盗賊に殺された数日後、ロッドレイスはヒストリアのところへやって来ました。その時にヒストリアの母親は殺されています。ヒストリアに近づいたのは多分、一族の血が関係してそうですが、どんな秘密があるのでしょう。。。

ハンジたちは事件のあった礼拝堂を目指します。

 最後

 エレンとヒストリアがいる礼拝堂の地下にシーンが移ります。

ここでは悪いやつだと思われていたロッドレイスでしたが、ヒストリアによると、ロッドレイスは今までもこれからも壁の中の人類の味方だというのです。今までのことは人類を思って仕方なくやったことだったと言います。ヒストリアが何を言われたのかは分かりませんが、ロッドレイスは人類の味方らしいです。本当に味方なのか、ヒストリアは騙されているのかここではまだ良くわかりませんね。

そして、巨人化する人間を食べるとその力を手に入れるということでしたが、エレンはいつ巨人になって、誰を食べたのか疑問でしたが、その衝撃の真実も明らかになりました。詳しくは読んでみてくださいね。

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

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