RADWINPSの野田洋次郎が曲を託した女性アーティスト「酸欠少女さユり」
12月の新曲、「フラレガイガール」をRADWIMPSの野田洋次郎が作詞作曲したことで話題になっている「さユり」。「さユり」って一体誰なの?曲はどうなの?という初めて聴く人たちのために紹介していきたいと思います♪
"酸欠少女"さユりとは?
公式サイトのプロフィールによると、
“酸欠少女”さユりは、人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く“酸欠世代”の象徴=「酸欠少女」
とあります。酸欠という名の通り、どちらかというと歌詞は
苦しみや孤独を歌っているのですが、メロディは躍動感があり、力強く歌い上げています。歌詞にも「負けたくない」「自分を変えたい」という言葉が出てきます。
君の名は。の主題歌だったスパークルの「美しくもがくよ」という歌詞のように、苦しい時も前に向かって進んでいく意志を感じる歌です。自分のどうしようもなさや、押しつぶされそうな気持ちを彼女も感じながらも、前向きな歌にして届けます。
デビュー1年で、「僕だけがいない街」に抜擢。
さユりがデビューしたのが2015年8月26日です。そこから1年もしないうちに2ndシングル「それは小さな光のような」がアニメ「僕だけがいない街」のエンディングテーマに抜擢されました。
そして「アノニマス」という曲はGREEの大ヒットスマホゲーム「消滅都市」ともコラボしています。消滅都市の中で曲が聴けたり、さゆりがキャラクターになって登場しています。
みんな!
— 消滅都市2 公式@ギーク (@shoumetsutoshi) 2016年12月7日
12/7は"酸欠少女さユり"の新曲「アノニマス」が収録されたシングル「フラレガイガール」の発売日だよ(*´∀`*)
ぜひ「アノニマス」のフルバージョンを聞いてみてね!https://t.co/aPQibArJ21 #消滅都市2 #さユり pic.twitter.com/RNgJiQ1oec
「僕だけがいない街」や「消滅都市」のようなストーリーや人物が深く描かれた作品にとって音楽はとても重要な要素です。そういった作品と早くからタイアップしていることからも、さユりの持つ独特な感性や才能が高く評価されていることが分かりますね。(消滅都市はスマホゲームですが、深く作り込まれたストーリーとキャラデザイン、そして音楽にもとても力を入れていて、ゲームとは思えないほどのクオリティです。)
RADWIMPSの野田洋次郎も認める才能
そして、新曲「フラレガイガール」はRADWIMPSの野田洋次郎が作詞作曲を担当。実はこれ、曲はもう出来上がっていたけど自分ではない誰かに歌ってほしいと野田洋次郎が思っていたところ、さユりがピッタリだったので楽曲提供を決めたそうです。
RADWIMPSは「君の名は。」で映画の主題歌、劇伴全てを担当し、野田洋次郎は「illion」という名義で海外でソロ活動もしていて、今回は女性アーティストをプロデュースと活動の幅はますます広げています。
曲について、感想,印象
(*ここからは曲の説明と個人の感想です。人によって感じ方はそれぞれなので、あくまで僕が勝手に思ったことです。)
この曲は、もともと野田洋次郎がすでに曲を完成させて歌詞もできていた曲でした。でも彼はこの曲を歌うのは自分ではないと感じた。この曲の「歌い手」は誰なのかと探して、そして見つけたのが彼女でした。
彼女が歌う「フラレガイガール」は、その独特な言葉や、曲の雰囲気などから、ラッドの野田洋次郎を感じさせる雰囲気がありました。でも、これは彼女が歌うことで、野田洋次郎がそのまま歌うのとは違うものを感じさせる。彼女が歌うこの曲はまるで、もし野田洋次郎が生まれ変わって女になったらこんな感じだろうかと思わせるようでした。彼女がいなければ表現できないものと、野田洋次郎の描きたい世界という2つのものが合わさり、それがよく表現されているように思いました。
今までの野田洋次郎は、彼の中で生まれてきたものをラッドや野田洋次郎という男を通じて表現してきました。でも今回は彼の中に立ち上がった「フラレガイガール」という少女に対して、ほんとうにこの曲を歌うべき「歌い手」を探したといった背景がありました。
そういった中で、今回のこの曲から感じたことは、野田洋次郎の中にある表現したいものは、もうラッドや野田洋次郎という人間の枠だけではおさまらなくなった。でも、さユりを通じてそれを表現することができた、といったことになるのでしょうか。「フラレガイガール」からは、確実に野田洋次郎が生み出したものを感じさせつつも、さユりもこの曲をよく理解し、彼女ならではの表現をしています。
野田洋次郎が生み出すものを、これからはRADWIMPSや野田洋次郎といった枠も飛び超えて味わうことができるのではないか。これから生まれる作品の幅はどんどん広がっって行き、より面白いもの、良い作品を生み出していくと思うと非常に楽しみです。
『フラレガイガール』の歌の終わり方は当初違うものでした。さユり氏とのやり取りの中で、たくさんのヒントをもらって結末が変わった。なるほど、と思った。最後の数行で、全然違う曲だった。
— Yojiro Noda (@YojiNoda1) 2016年12月10日
彼女のほうがきっとこの曲を分かっていたんだろうな。
さユりのオフィシャルサイトがお洒落♪
フラレガイガールについてはサイトに詳しく書いてあるので見てみてください。
今後の活躍が楽しみ
最近では、2017年の1月から放送されるアニメ「クズの本懐」のエンディングを担当することも発表されました。
ご報告です🌎🌛
— 酸欠少女 さユり (@taltalasuka) 2016年12月15日
1月から放送されるノイタミナアニメ「クズの本懐」のED曲を歌わせて頂くことになりました!
登場人物達の願い、そしてその向こう側を照らせるようにと大切に作った曲です
作品を通してみなさんと色んな想いを共有できたらいいなーーとどきどきしています。どうぞよろしくね!
新曲の「フラレガイガール」は12月7日に発売されています。カップリングには「消滅都市」とコラボした「アノニマス」も収録されています。
これからますます活躍して、いろんなところで彼女の名前を耳にしそうですね。まだ20歳というのが驚きです。
では。