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漫画スラムダンクを1巻から全部読み返してみた!

スラムダンク・・・。

先日、iPhoneに入れていた「君が好きだと叫びたい」をふと流したところ、

なぜかいつになくテンションが上がったのでそこから、漫画喫茶に行って、

一気に全巻読み返してきた。

 

といっても、ほぼ内容は知っているけど、ちゃんと全部読んだことなかったような、

前回読んだのがいつなのか覚えていないほどだったので、

今回、ちゃんと全て読んだのは初めてかもしれない。

 

バスケットボール、、青春漫画の金字塔、、発行部数1億冊以上、、。

スラムダンクを言い表す表現はいろいろあると思うが、

特に「諦めたらそこで試合終了だよ」と言う安西先生の言葉は、

連載当時の世代だけでなく、今の若者でもほとんどの人間が耳にしたことがあるだろう。

 

■読んだ感想と思ったことを書いていこう

*1

*魅力その1

そんなスラムダンクを全て読み返してみて自分的に良いなと思ったことの一つは、

作品に描かれた”熱量”である。

 

スラムダンクは高校のバスケットを舞台にした作品。

実際に過ごした人なら分かると思うが、この高校という青春時代に、

中途半端にではなく、

本気で何かに打ち込めた人ならこの日々がどういうものだったかを。

 

時間も気持ちも、自分の全部をそこに費やして。

限られた、終わりのあるこの時間を、一分一秒も無駄にしたくないとたたかっていた。

 

何かに打ち込みたいと、よく人はいうけれど、

その”何か”がそこにはあったはず。

 

スラムダンク桜木花道も、

春子との出会いをきっかけに「バスケットボール」を始めたが、

段々とバスケットボールにのめり込んでいく桜木に、それまで一緒にパチンコやゲーセンで遊んでいた仲間たちは、桜木を応援しながらも、羨ましそうに見ている。

 

そんな風に打ち込めた日々はとても充実していただろう。

だが、だいたい高校を過ぎると一気につまらない毎日になる人も多い。

 

大学でも競技を続けるか、新しい何かに取り組めれば、また面白くもなるが、

そんなに本気でやりたいものなんて、そんなに見つかるものでなく、

とりあえず色々取り組んで見たり、遊んで見たりするが、

物足りなさを感じる。。。

 

そして、あんなに一分一秒を無駄にしないよう費やしてきた時間が、

今はただなんの意味もなく浪費されていくことに耐えられない。

 

それでも、退屈な日々をなかなか変えられず、時間を浪費していく。

そしてそのうち、堕落してく。

「なんでこんなことしているんだ?」「こんなところで・・・」

本気で打ち込んでいた時のことをまだよく覚えているから、なおさら落ちぶれているように感じるだろう。でもその悔しさすら時間とともに薄れていく。

 

でも、たまに思い出したときに、やっぱり

とりもどしたい・・・。と思う。

 

スラムダンクの中には、あのとき感じていた”何か”が描かれている。

それが熱量となって作品を通じて感じることができる。

それはストーリーや桜木、流川、赤木などの登場人物からもそうだが、

迫力あるプレーの描写や、表情からはその人物の気迫、息遣いまで感じられる

 

作者、井上雄彦氏の作画力が素晴らしい。

何より、登場人物を魅力的に描く。

男でかっこいいと思ういキャラクターはあまりいないが、

スラムダンクのキャラクターは皆、かっこいい。

 

*魅力その2

そして、スラムダンクの2つ目の魅力は

魅力的なキャラクターの成長である。

 

三井寿は中学時代、チームを神奈川県大会優勝に導きMVPを獲得している。

高校では知っての通り色々あって、グレて、バスケ部を襲撃し、またチームに戻っていきた。その間、ブランクがある。

復帰後もブランクで体力不足を痛感する。

 

大事な試合中、体力の限界で倒れそうになるが、

「ここで働けなきゃ、おれはただのオオバカヤロウだ」と言う三井は踏ん張り、

スリーポイントシュートを決めるシーン。

 

最終決戦、インターハイ三連覇中の王者、山王との試合。

それまで中学時代のMVPをとった過去の栄光にとらわれ、ブランクのあることに後悔している三井に対し、

「今の君は もう十分あの頃を超えているよ」安西先生が言うシーン。

 

昔、本気で打ち込むことができていた頃の自分は、

今よりも、もっと気迫があり、もっとがんばっていて、もっとシッカリしていて、

もっとカッコよかったはず。。。

過去の栄光にとらわれまいとするほど、

あれから自分は何もしていない。前に進めている気がしない。

 

あの頃の自分に負けているように感じる。

 

でも、きっとそうじゃなかった。

全てを失っても、でもそこから這い上がろうとして。

浪費されるまま流れていく時間をまた充実したものに変えるために、

ずっと何かをやり続けてきた。

 

やったことないことに挑戦し、新しいことを知り、

できなかったことをできるようにしてきた。

もうあの頃とは違う。

 

「今の君は もう十分あの頃を超えている」んだ。

 

作者の井上雄彦氏は、そう言ってくれているように感じる。

 

*魅力その3

そして3つ目の魅力。これは漫画というよりアニメだが、

スラムダンクの主題歌である。

 

これは本当に曲が良いのでどれも有名だが、

歌詞が良い。とても合っている。

  • 君が好きだと叫びたい
  • あなただけ見つめてる
  • 世界が終るまでは・・・
  • 煌めく瞬間に捕らわれて
  • ぜったいに誰も

おすすめなのはこれらの主題歌を聴きながら漫画を読んでいくことである。

これは本当におすすめする。漫画の世界により引き込まれる。

最近はやりのVRなんぞよりの全然良い。

 

前半は

この2曲を回しながら読み進めていき、

 

インターハイ行きを決める陵南戦では

  • 世界が終るまでは・・・

を流す。

 

そして、山王戦では

  • 煌めく瞬間に捕らわれて
  • ぜったいに誰も

この2曲がオススメする。

歌詞も良いし、メロディや曲の雰囲気が試合中のあの胸が締め付けられるなんとも言えない感じをより引き出してくれる。

「きらめく瞬間に捕われ 夢中でいたい」

 

王者である山王に挑み戦う試合は

  • 絶対に誰も

の「永遠の眠りへとたどりつくにはまだ早すぎて」などの歌詞が

負ければ終わりのインターハイで王者の前に劣勢を強いられ、負けてしまうのではないか?でもまだ分からない。もしからしたら勝てるかもしれないというドキドキハラハラ感を演出してくれるからおすすめだ。

 

*まとめ

他にもスラムダンクの魅力はまだまだ書ききれないほどあるが、

とりあえず、この辺で。もちろんいろんな見方があると思うが、あくまで本人の読んだ感想であり、勝手に思って考えたことの日記的なものである。

 

ただ、スラムダンクという作品に出会えてよかったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

*1:あくまで個人が読んだ感想であり、勝手にこう感じたということを書いているだけの日記である。